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物流アウトソーシングとは?種類やメリット、委託先選定のポイントをご紹介!

物流コラム

2024/07/04

 

 

EC市場の拡大により、EC・通販事業のさらなる差別化が重要視されています。しかし、労働力不足や人件費の高騰、在庫リスクの影響から、物流アウトソーシングが注目されています。物流業務の外注を事業拡大に向けた物流戦略の一つとして検討することは非常に重要です。物流アウトソーシングにおける基礎知識やメリット・デメリットについてご紹介します。

 


 

1.物流アウトソーシングとは?

 

物流アウトソーシングとは、自社内で行う物流業務を外部の専門事業者へ委託することです。

委託できる物流業務は、基本的な物流業務をはじめ、アソート作業や返品作業のほか棚卸などの付帯作業も含まれます。

これらを専門としている物流業者へ物流業務全般を委託することにより、より高い品質でスピード感を持った物流が実現できます。

アウトソーシングで利用できる物流サービスは主に2種類あります。

 

 

■定額系物流サービス

定額系物流サービスは、提供される物流サービスにあらかじめ価格が決まっているものです。

出荷数や在庫数が分かれば、ある程度事前に金額を算出でき、小規模での利用も可能です。

しかし、サービスがあらかじめ決まっているため、柔軟性のある対応は難しいというデメリットもあります。

少量の物量から気軽に委託したい方や、複雑な付帯作業がない方企業におすすめです。

 

 

■カスタマイズ系物流サービス

カスタム系物流サービスは、利用する企業の状況に合わせて、物流サービスのカスタマイズが可能です。

自社に必要なサービス内容や運用方法に合わせた物流サービスを一から作ることができます。

また、選任の物流担当者がつき、柔軟に対応してもらえることもポイントです。カスタムを行う場合は、要件の整理やヒアリングなどを重ねていく必要があるため、導入までに時間がかかることもあります。スケジューリングに余裕をもって検討する必要があります。

付帯作業にこだわりがあり、他社と差別化したい方、またはこれからビジネスを拡大していきたい方は、カスタム系物流サービスを選ぶと良いでしょう。

 


 

 

2.物流アウトソーシングのメリット

 

 

 

物流業務をアウトソーシングすることで得られるメリットをご紹介します。

 

メリット1:コスト削減

 

物流アウトソーシングを利用することで、中長期的なコスト削減が可能になります。

自社で物流体制を運営すると、倉庫やスタッフなど運営に膨大な費用がかかります。また、突然の出荷量の増加や、閑散期の人員調整など管理面でも多くの手間がかかります。これらの人件費や管理費・施設費などは、出荷量に関わらず固定費として毎月費用が発生します。

物流アウトソーシングを利用することで、毎月の固定費を変動費に変えることができます。さらに物量に応じて必要な分だけ物流費を支払うことで、経済的な負担を軽減することもできます。

また、アウトソーシングすることでコストの内訳を明確化されるため、コスト削減に取り組むこともできます。

物流技術やシステムを導入した物流企業が管理することでコストパフォーマンスに優れた運営が期待できます。

 

 

メリット2:物流品質の向上

 

物流アウトソーシングでは、物流知識と管理実績が豊富な事業者へ委託することで、物流品質の向上につながる点もメリットとしてあげられます。

物流事業者、または倉庫事業者はWMS(倉庫管理システム)と呼ばれるシステムを利用し、在庫管理を行っています。リアルタイムで在庫を管理することはもちろん、賞味期限の管理、保管スペースの圧縮など、物流業務かかわることをスピーディーに行うことができます。取扱商品や種類が増えるにつれ発生する出荷ミスや、急な出荷量の増加にともなう発送遅延も防ぐことができます。

正確かつスピーディーな対応は、顧客満足度の向上やリピーター獲得にもつながり、売上向上が期待できます。

 

 

メリット3:最大出荷件数の向上

 

商品の保管環境とオペレーション体制が整っている物流企業へ委託することで、1日の出荷件数を増やすことが可能です。

自社倉庫と運営では限度がある出荷件数も、物流企業が持つ大型倉庫で保管と管理をすることで、注文数の限度と1日の対応数が増加し、これまで以上に多くのお客様へお待たせすることなく、商品をお届けすることができます。また、委託する物流倉庫に拡張性があれば、今後の事業展開に合わせて倉庫面積の拡張も可能です。

物流量の増加も委託先が対応してくれるため、出荷件数を気にすることなく物流以外のコア業務に集中することができ、さらなる売上向上に邁進できます。コア業務への集中は、事業効率と成長の加速にも繋がります。できるだけ早い段階でアウトソーシングを検討する事も戦略の一つです。

 


 

3.物流アウトソーシングのデメリット

物流業務をアウトソーシングすることで得られるメリットも多くありますが、企業によってはデメリットが発生する場合もあります。

 

デメリット1:イレギュラー作業の非対応

 

メッセージカードの同梱やギフトラッピングなど独自で行っている物流施策に対応していない物流企業があります。

顧客ロイヤルティーの向上(LTV:顧客生涯価値の向上)の戦略として、手書きのメッセージカードや購入頻度に合わせたリーフレット・サンプルを同梱するなど、さまざまな戦略が行うEC企業が増えています。アウトソーシング先によっては、標準化された作業手順以外の作業は対応していない場合があります。今後どのように顧客に対して戦略を行うのか明確にしたうえで、自社の希望に沿った作業まで委託できるアウトソーシング先をリサーチする必要があります。

 

 

デメリット2:物流ノウハウの蓄積ができない

 

物流アウトソーシングを利用し、物流面をプロにまかせることで高品質な物流管理が受けられますが、社内に物流ノウハウを蓄積することは難しいでしょう。

今後も物流面をアウトソーシングし続ける場合は問題ありませんが、将来的に物流も自社で行うことを検討している場合は、流通加工など物流業務の一部分だけを委託する方法もあります。

いずれにせよ、今後の自社の事業展開を見据えたうで、うまくアウトソーシングを利用しましょう。

 


 

 

4.アウトソーシングを成功させるポイント

 

 

 

物流アウトソーシングを利用する際は、数ある委託歳の中から自社にあった委託先を選定し、うまく利用するために、委託先との打ち合わせまでに整理しておくべきポイントがあります。

 

1.対応サービス範囲の確認

 

どこまでの物流業務に対応できるのか、必ず業務範囲を確認しましょう。入出荷作業と在庫管理の基本的な倉庫業務を代行してくれるサービスから、商品の発注やカスタマー対応まで対応するサービスなど、企業によって提供しているサービス内容はさまざまです。商品のセットアップなどの流通加工も対応している物流企業もあります。自社の施策に対し、どこまで対応してもらいたいのか事前に整理し優先順位を付けておくと良いでしょう。

 

 

2.立地と実績

 

アウトソーシング先の物流倉庫の立地も選定条件に入れておくと良いでしょう。

過去の出荷データを見返し、出荷数の多いエリアに位置する倉庫を利用することで、配送費用の削減が見込めます。また、自社の拠点から近い倉庫を利用することで、商品のチェックや保管状況の確認がしやすくなり、管理面でのメリットもあります。立地によっては施設利用料も変わるため、自社にとってメリットがあるエリアから委託先を絞り込むことも選び方の一つです。

同様に、委託先の実績も確認しておきましょう。同業種・同規模のアウトソーシングを受注した実績があれば、一度打合せを依頼してみても良いでしょう。

 

 

3.解決したいポイントを明確にしておく

 

アウトソーシングを進める前に、なぜアウトソーシングしたいのか、解決したい課題は何か、整理しておきましょう。

抱える課題が倉庫の拡大なら、拡張性のある倉庫の選定が必要になります。取扱量や出荷数の拡大が課題ならば、オペレーション体制や機械化が整っている倉庫の選定が必要です。

委託先の選定基準と課題、展開したい規模感を明確に物流企業に伝えることで、的確な提案をもらうことができます。同じ条件で複数の企業から相見積もりを取り、比較しながら検討しましょう。

 


 

 

5.まとめ

 

物流アウトソーシングの導入は、自社が抱える物流課題を解決しながら売上や利益の拡大を図ることができます。一方で自社に物流ノウハウが蓄積できないデメリットもあるため、今後の事業展開と導入タイミングを見計らい、適切に判断することが大切です。

アウトソーシングの切り替えにも時間を要するため、日ごろから情報収集を行い、どのタイミングで導入を検討するか決めておくことも重要です。

 

自社のニーズに合った委託先を見つけることができれば、大きなメリットが得られます。

事業の拡大に向けた戦略の一つとしてアウトソーシングも検討してみることをおすすめします。

 

 

 

HMKロジサービスは、「オンリーワンの物流作り」をモットーに、お客様に合ったオリジナルの物流サービスをご提案しています。

リードタイムの短縮をはじめ、物流改善のご提案はおまかせください。

抱える物流課題についてぜひ一度お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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