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ネットショップのお歳暮対策とは?発送時期やマナーなど正しいギフト対応で顧客満足度UPへ

物流コラム

2023/10/18

 

 

今年一年お世話になった方々へ感謝の気持ちを込めて贈る「お歳暮」。

お歳暮向けに多くの商品がネットショップや店頭へ並び、注文が始まる時期になりましたが、

お歳暮を贈る際には適切な発送時期や熨斗紙など様々なマナーがあります。

 

この記事では、お歳暮などギフトシーズンを迎えるに当たり、ECショップがお歳暮ギフトの対応について知っておくべきこと、

スムーズに発送するために取るべき対策をお伝えします。

ギフト対応のご依頼に正しくお応えできるよう、マナーについてしっかり理解し、顧客満足度の向上へ繋げましょう。

 

この記事はこんな方にお勧め!

■ギフト発送を行っているEC運営者様

■ECギフトを始めたいEC運営者様

■お歳暮の発送について改めて知りたい発送業務担当者様

■毎年ギフトシーズンに作業がパンクしてしまうECシップご担当者様

 


 

 

1.お歳暮とは?

 

 

 

・お歳暮の意味とは?

年末の贈り物として知られている「お歳暮」。お歳暮は日本独自の贈り物文化のひとつで、日ごろお世話になっている方々へ

1年の締めくくりに感謝の気持ちを込めて品物を贈る風習です。

年の暮れや年末に一年間の感謝と、来年もよろしくお願いしますとうご挨拶の意味を込めて贈られます。

 

・お歳暮とお中元の違いとは?

日本の贈り物文化において、似たような特性をもつ二つの習慣ですが、大きく違う点は贈る時期です。

お歳暮は一般的に年の終わりに贈られますが、お中元は夏季に贈られます。

主にお歳暮は12月、お中元は7月に贈られることが多く、季節もちがうため、贈り物の内容も異なります。

どちらも相手の好みに合わせて商品が選ばれますが、お歳暮は食品やお酒、お茶などが多く、お中元は冷たい飲み物や麺類など、

夏に向けた涼しげな商品が多く選ばれます。どちらも感謝の気持ちを表す重要な行事です。

 


 

2.お歳暮のマナーとは?

 

 

 

・お歳暮を贈る時期はいつ?

お歳暮を贈る時期は、一般的に12月初旬から12月20日前後が適当とされています。

本来はお正月を始める日とされる「事始め」にあたる12月13日から贈るものとされていました。

しかし、近年では贈り物の早期注文が早割対象になるなど、発送時期が早まる傾向にあり、

11月末にはお歳暮を贈ることも増えています。

お歳暮を贈る時期は地域によって多少の違いはありますが、基本的には12月20日までに、

遅くとも25日までには届くように手配するのが無難です。

 

・熨斗紙の付け方は?

お歳暮を贈る際には、熨斗紙をつけてお届けするのが一般的です。熨斗がついた熨斗紙へ表書きと贈り主の名前を入れる事で、

正式な格式高い贈り物としてお届けできます。熨斗紙は、紅白5本蝶結びの水引と熨斗がついた熨斗紙を使用します。

熨斗紙の表書きは、12月中は「御歳暮」、年が明けた1月1日以降は「御年賀」、または「寒中御見舞い」と書きます。

贈り主の名前は、蝶結びの下へ名入れします。複数人の場合は連名で表記し、会社名の場合は1行で表記する場合もありますが、

文字数が多い場合は会社形態と社名を分けて表記するなど、全体のバランスを見ながら表記します。

また、熨斗紙の付け方には商品を包む包装紙の上に付ける「外熨斗(そとのし)」と、商品へ直接熨斗紙を付けてから包装をする

「内熨斗(うちのし)」があります。

広く渡す場合は「外熨斗」、個人的に渡す場合は「内熨斗」にすると良いでしょう。

 

・お歳暮に選ばれる商品とは?

お歳暮として普段からお世話になっている方へ贈る場合の予算は3,000円~5,000円の品物が一般的です。

特にお世話になった方に向けては5,000円~から10,000円以上の品物が選ばれます。

取引先など企業や会社に贈る場合は、常温保存ができ、会社内で分けやすいように個包装され、分けやすいものなどが喜ばれます。

ECショップでは商品を贈る相手に応じた価格別に分けるなど、贈る相手をイメージししながら選べる商品提案をすると良いでしょう。

 


 

3.お歳暮対応ですべき対策と注意点

 

お歳暮などのシーズンギフトは、通常の作業と異なる作業が一定期間発生します。

事前に全員が同じルールを理解し、同じ品質で対応ができるよう、一連の流れを関係者全員で把握し同じイメージを持つことが重要です。

お客様のご希望に正しくスムーズにお応えするために必要な対策をご紹介します。

 

 

包装資材の事前準備

包装紙や熨斗紙などお歳暮商品の包装で必要な資材は、事前に余裕をもって準備しておくことが大切です。

包装紙だけでなく、セロテープや宛名を印字する際のインクなど、周辺備品も予備も用意しておくと良いでしょう。

作業が開始すると忙しくなり、思いのほか備品の発注も忘れがちになります。

どれか一つでも無くなると作業の進捗に大きな影響を及ぼします。

作業開始前に必要な備品を予めリスト化し、漏れの無いように準備を進めましょう。

無くなる前に確実に発注を行えるよう、1日の終わりに残数を確認することも一つの手です。

ギフトシーズンをスムーズに乗り切るために、細やかな準備もぬかりなく進めておきましょう。

 

②作業手順の確認

作業開始後に手順が分からず作業が滞ってしまう事がないよう、作業開始前には研修や打合せを含む準備期間を設定しましょう。

お歳暮対応の作業として、具体的には商品の包装をはじめ、熨斗紙の作成と表書きの文字確認、発送商品の日付管理などが挙げられます。

それぞれの作業内容と対策方法についてお伝えします。

 

・包装

多くのギフトの場合、包装紙を用いて商品を包装します。包み方も様々あり、回転包装やキャラメル包装がよく使われます。

全包装は比較的時間がかかり、さらにスキルも必要です。全包装でのオーダーが増加すると包装作業にも時間がかかるため、

未経験の方にお願いする場合は事前に教育もしくは練習が必要です。

近年では包装資源の削減を目的とした簡易包装での受注も多くなっています。簡易包装は商品の上面から側面へかけて包装紙を付ける天掛け包装が一般的です。

とても簡単ですが、出荷時や配送時に包装紙が破れやすいため注意が必要です。簡易包装での注文が多い場合は、自動包装機の導入もおすすめです。

 

・熨斗

ギフトシーズン中にはお歳暮のような慶事だけでなく、「御供」など弔事での受注が来ることもあります。

表書きによって水引の種類が変わるなど、様々なルールがあるため熨斗紙作成のルールは事前にしっかりと理解しておく必要があります。

表書きや宛名を入れる場合は全体を見ながら文字をバランスよく配置し、宛名の漢字が間違っていないか必ず確認します。

また、熨斗紙対応の商品が複数ある場合は、商品によって熨斗紙の大きさが異なります。

予め商品に応じた熨斗紙の大きさを確認し、すぐに作成ができるように準備しておきましょう。

 

・日付管理

発送準備が整った商品は、準備ができ次第すぐに発送する商品と、指定期間に届くよう、引き渡し期間まで保管し、指定の時期が来たら発送する商品とそれぞれ管理が必要です。

お客様がご希望された期間にきちんと商品が届くよう、しっかりと管理を行いましょう。ギフトシーズンは運送会社も繁忙期となり、お届けまでに時間を要することがあります。

さらに近年では天候の影響も配送に大きく関わるため、余裕を持った商品の引き渡しを行いましょう。

 

③欠品する事のない商品管理

サイト内でお歳暮やギフトとしてお勧めしている商品が欠品してしまうことの無いよう、しっかりと在庫管理を行いましょう。

注文数が見込めない場合は事前に受注を開始し、ある程度の注文数を把握しておくことも方法の一つです。

万が一商品が欠品してしまった場合に、最短でどれくらいの期間で商品の確保が可能か、取引先やメーカーへ事前に確認をしておきましょう。

商品が届くまでの期間を加味した作業計画も用意しておくことで、発送作業全体で遅れを出すことなくお客様のもとへお届けできます。

食品を商材とする場合は、在庫の管理と併せて賞味期限管理が必須です。

欠品防止のためにと食品を早く準備してしまうと発送期間中に賞味期限が切れてしまう可能性があります。

ある程度の受注予測を立て、作業開始直前に納品してもらえるように調整することで、期限の長い商品をお客様に楽しんで頂けます。

多くの方に自社商品をギフトとして選んで頂ける機会に、商品の売り切れによる購買機会の損失がないようにしましょう。

 

④作業量の増加への対応

急激な発送量の増加を見据えた運営体制を整えておきましょう。

お歳暮などギフト対応の受け付が開始されると受注数の急激な増加が見込まれます。

さらに、お歳暮はお中元と異なり対応期間も短いため、非常にタイトな対応が求められます。

短い期間に通常よりも多くの作業工程が発生するため、作業手順の見直しや人員の増加を含め事前に対策を検討しましょう。

作業量が増加すると荷物の量も作業人員も増加し、その分作業ミスが起きやすくなります。

限られたスペースを上手に利用し、倉庫や作業場内の整理整頓を心がけましょう。

 

オプション対応

贈り物をご持参することを見据えたオプション対応の実施もお勧めです。

本来お歳暮は相手の家へ品物を持参し、お渡しするのが正式な渡し方です。現代ではデパートやネットで注文し、相手の住所へ配送してもらうのが一般的です。

しかし、ご注文者様のなかには相手のお家へ持参できるよう、注文はデパートやネットで行い、お届け先を相手ではなく、ご自身の自宅へ届くよう手配する方もおられます。

そういった方が贈り物を持参する際に使用できるよう、紙袋を同梱するサービスがあると良いでしょう。

また、複数商品を注文し、包装を施すことで中身がどの商品か分からなくなってしまう場合があります。

その際は、包装後に商品名を記載した付箋を貼り付けておくと、受け取ったお客様も一目で商品が分かります。

お客様が贈り物をお渡しする時までの事を想定したサービスを展開していきましょう。

 


 

4.まとめ

 

 

お歳暮などのギフトシーズンをスムーズに乗り越えるためには、準備が8割と言っても過言ではありません。

まずはお歳暮を贈る際のマナーやルールをしっかり理解し、スムーズに発送作業が進むよう事前に作業面や管理面の準備を行うことが重要です。

お客様のオーダーにしっかりとお応えできるよう体制を整え、ギフトを贈る際に選んで頂けるECショップとして多くのお客様にご利用頂きましょう!

 


 

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